私、ILab-01の積読を解消していく企画です。飽きるまで続けます。
LaTeX2ε美文書作成入門
今回はこちら。
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良かった点・特徴等
TeXを知りたければこれを読んでおけばよいと言えるほど定番となっている本です。TeXの細かなテクニックが書かれています。
TeXが何かを知らない人のために説明をしておくと、TeXとはざっくり「論文を書くためのツール」のことです。
論文を書く人には、Wordのようなワープロソフトを使う派の人と、TeXを使う派の人がいます。TeXを使うと、プログラミングのような感覚で文章を書くことができます。テキストファイルに論文の本文と特殊コマンドを書き込み、専用ソフトにそのファイルを読み込ませるとPDFファイルが生成されます。
この本で知ったテクニックとして、日本語の参考文献の著者を書くときに「読み」を付加することができる、というものがあります (いわゆる、bibtexのyomiのこと)。
「読み」を付加することで、英語の参考文献と日本語の参考文献が混ざったときでも、文献一覧が自動的に著者の読みの順になります (著者名でソートする場合のみ有効)。
このように、「LaTeX2ε美文書作成入門」には「知ってほいた方がいいけど、知らないこと」が書かれています。
しかし、この本は最初にいきなり読む本ではありません。まず、サクッと読める簡単な本でTeXの基本を学び、次にこの本を読むと、内容がしっかり頭に入ってきます。逆にTeX初心者が読んだ場合は内容が濃すぎて挫折することがあります。
ちなみに、TeXの使い方を効率的に学ぶ方法は次の方法じゃないかなと思っています。
- 薄めのTeXの本で基礎を学ぶ。
- 先輩のTeXファイルをもらい、中身をくりぬいて自分の文章を埋める。
- 技術系Webサイト (キータなど) でTeXの細かい注意点を知る。
- 「LaTeX2ε美文書作成入門」の本で基礎から応用までをしっかり固める。
興味のある方はやってみてください。参考になれば幸いです。
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